ヒラマサとブリの違いはコレ!出世魚?一瞬で見分ける方法も解説!

ヒラマサとブリはどう違うの?見分け方はある?

どうも、平政男です。

ヒラマサとブリは似た魚としてよく取り上げられますが、どこがどう違うかあなたは答えられますか?

一見同じように見えるヒラマサとブリですが、実は両者には明確な違いがあります。

ということで今回は、ヒラマサとブリの違いを中心に、一瞬で見分ける方法や出世魚かどうか、生態の違いについても解説します!

目次

ヒラマサとブリの見た目の違い

ヒラマサとブリの見た目の違いは以下。

  • 体の形状
  • 体色
  • 尾びれの形状
  • 胸ひれの位置
  • 腹びれの長さ
  • 上顎後端の形状

それぞれ詳しく解説していきます。

体の形状

ヒラマサとブリは、ともに流線型の体型をしていますが、ヒラマサの方が全体的にスリムで細長い印象があります。

一方、ブリは丸みを帯びた体型が特徴的です。

体色

ヒラマサの体色は背中が青みがかった灰色で、腹部は銀白色をしています。

対してブリの体色は、背中が青黒色で腹部は銀白色です。

ヒラマサの方が全体的に明るい色合いをしているのが特徴です。

また個体にもよりますが、ヒラマサやブリの象徴とも言える黄色いラインにも違いがあります。

ヒラマサは黄色いラインが比較的濃いのに対して、ブリは薄いのが特徴です。

尾びれの形状

ヒラマサの尾びれは深く切れ込みが入っており、ブリに比べて細長い形状をしています。

一方ブリの尾びれは、ヒラマサほど切れ込みが深くなく、丸みを帯びています。

胸びれの位置

ヒラマサは胸びれが黄色いラインにかかっているのに対し、ブリは黄色いラインと胸びれが完全に離れています。

腹びれの長さ

ブリは胸びれと腹びれの長さが同じなのに対し、ヒラマサは胸びれよりも腹びれの方が長いのが特徴です。

上顎後端の形状

ヒラマサは上顎後端が丸みを帯びているのに対して、ブリは上顎の後端が角ばっているのが特徴。

この上顎の形状で顎の長さも若干ヒラマサの方が長く見えるため、ヒラマサの方がややしゃくれ顔といった印象があります。

ヒラマサとブリの生態の違い

見た目の違いはわかったからこれで見分けられそうだけど、生態は違うの?

見た目がとても似ているヒラマサとブリですが、実は生態は大きく異なります。

ヒラマサとブリの生態の違いは以下。

  • 生息域
  • 回遊パターン
  • 成長速度
  • 寿命
  • 食性
  • 釣りでの逃げ方

生息域

ヒラマサは主に日本の南部から東シナ海、インド洋にかけての海域に生息しています。

一方ブリは、日本近海から東シナ海、黄海にかけての海域に生息しています。

釣りではヒラマサは長崎や千葉、ブリは全国海域で釣れます。

回遊パターン

ヒラマサは春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する回遊パターンですが、対してブリは春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する回遊パターンを示します。

ちなみにブリヒラマサほど広範囲な回遊は行いません。

成長速度

ヒラマサは成長が早く、1年で50cm程度まで成長します。一方、ブリの成長は、ヒラマサに比べてやや遅く、1年で40cm程度まで成長します。

寿命

ヒラマサの寿命は5年から7年程度と考えられています。

一方でブリの寿命は10年から12年程度と考えられており、ヒラマサよりも長生きする傾向があります。

ヒラマサは意外と短命。

食性

ヒラマサもブリも魚類や甲殻類、頭足類などを餌としていますが、ヒラマサの方が大型の餌を好む傾向があります。

またヒラマサは、群れを作らずに単独で行動することが多いのに対し、ブリは群れを作って行動することが多いです。

釣りの逃げ方

釣りでヒットさせたときの逃げ方にも両者には違いがあります。

ブリは沖へ沖へと逃げる習性がありますが、ヒラマサは全速力で根に潜ろうと下へ下へと進んでいきます。

よってヒラマサ釣りの方が、根ずれによるライントラブルも多く、釣りとしては難易度が高いと言えるでしょう。

だからこそヒラマサはPEやリーダーを太くしてパワーファイトができるようにタックルを組む必要があります。

ヒラマサとブリはどちらが美味しい?

ヒラマサとブリのどちらが美味しいかは、個人の好みによって異なります。

両者ともに高品質な魚肉を持ち、それぞれの特徴を生かした料理で楽しむことができます。

ヒラマサはあっさりとした味わいで、上品な脂がのっているのが特徴です。

刺身で食べるとしっとりとした食感と甘みを感じることができます。

また脂がのっているため、炙りや塩焼きにしても美味しく食べられます。

一方ブリは、濃厚な味わいで脂ののりが良いのが特徴です。

刺身で食べるととろけるような食感と深みのある味わいを楽しむことができます。

また照り焼きや煮付けなど、様々な調理法で食べられるのも魅力の一つです。

ヒラマサとブリはそれぞれの特徴を生かした料理で食べるのがおすすめです。

ヒラマサは刺身や炙り、カルパッチョなど、素材の味を生かした料理に向いています。

一方ブリは照り焼きや煮付け、しゃぶしゃぶなど、味付けを工夫した料理に向いています。

どちらの魚も、新鮮で良質なものを選ぶことが美味しく食べるコツです。

季節や産地によって味が変わるため、旬の時期に産地の良いものを選ぶと、より美味しく食べられます。

また料理の際は、それぞれの特徴を生かした調理法を選ぶことで、より魚の魅力を引き出すことができるでしょう。

ブリヒラという交配種もいる

近年はブリとヒラマサの交配種である、「ブリヒラ」という養殖魚も存在します。

どうしてブリとヒラマサを交配させようと思ったの?

ブリヒラが養殖されるようになった理由として、ブリの持つ成長の良さと、ヒラマサの持つ肉質の良さを兼ね備えた魚を開発するために生まれたと言われています。

ブリヒラの特徴は以下の通りです。

  • 成長が早い
  • 肉質が良い
  • 病気に強い

ブリの持つ成長の早さを受け継いでおり、ヒラマサやブリに比べて短期間で出荷サイズに達します。

また味の方も、ヒラマサの持つ上品な脂の乗りと、ブリの持つ濃厚な味わいを兼ね備えています。

刺身で食べると、しっとりとした食感と深みのある味わいを楽しむことができます。

そして病気に強いのも特徴で、ブリとヒラマサの持つ病気への抵抗性を受け継いでおり、養殖での病気のリスクが低くなっています。

ブリヒラは主に養殖で生産されており、天然での存在は確認されていませんが、1万匹に1匹自然交配で誕生しているという噂もあるんだとか。

しかし水揚げではブリヒラとして確認されていないため、ブリやヒラマサとして市場に出されています。

養殖技術の発展により、安定的に供給されるようになってきており、今後も生産量の増加が期待されています。

ブリとヒラマサの交配種であるブリヒラは、両者の良い特徴を兼ね備えた魚として、魚食文化において新たな選択肢となっています。

養殖技術の更なる発展により、より良質なブリヒラが供給されることが期待されます。

ヒラマサとブリは似ているけど違いがたくさんある

今回はヒラマサとブリの違いについて解説しました。

ヒラマサとブリは見た目が似ていたり、同じブリ属アジ科の仲間であることから混同されがちですが、実は見た目にも微妙な違いがあったり、生態も大きく異なります。

ぜひ今回の記事を参考に、ヒラマサとブリの違いを覚えてくださいね。

今回は以上です。

最後までよんでいただきありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次